第15話・ラビット流、熊の捕獲の仕方

[前回までのあらすじ]
 海ちゃんの言う事を素直に行動してきたラビット。
 なぜラビがここまで海ちゃんの言う事を聞くのか、それが今回明らかに!
 いったいラビの企みとは?


第15話 ラビット流、熊の捕獲の仕方


 メル友を募集していたなぞの女性「玉ちゃん」。
 彼女について色々調べていたラビだが、海ちゃんの知らない所である計画を実行しようとしていたのだった…

--ある授業でのひとこま--

 ラビはさり気なくある女性の隣に座った。
 そう、「玉ちゃん」である。
 いつもは友達と一緒にいる玉ちゃんであったが、ラビの綿密な調査により、一週間に一度だけ、ある授業に関しては一人で受講している事をつきとめた。
 ラビはそこを狙ったのである。
 そしてついに計画は実行されたのである。
「あ、すみません、僕ちょっと書くものを忘れてしまったので、シャーペンか鉛筆を貸して頂けませんか?」
 と、平然とした表情で玉ちゃんに近づいたのである。
「あ、いいですよ」
 と、やさしい玉ちゃんは(ちょっと怪しいな)と思いながらもシャーペンを貸してあげた。
「ありがとうね。あ、僕はラビットって言うんだけど、君は?」
「え?私は玉というんですけど…」
 さすがにいきなり聞いてきてはビックリするだろう。
 そんなこんなで、以後ラビは玉ちゃんに会うたびに声を掛けるようにしていた。
 おかげで大分玉ちゃんもラビに慣れ、親しく話す仲になったのである。
 
--そして--

「は?なんで君が玉ちゃんと仲良くなってんのよ。メル友になろうとしていたのに」
「まぁまぁ海ちゃん。しょうがないだろ?」
「この外道が!道理ではいはい僕の言う事を聞いていたと思ったら…」
(ま、しょせんはラビのメモリアル女性の一人だし、今後面白くなりそうだから、別にいいか)と海ちゃんは思った。

--その後--
 まさか海ちゃんもこの時、後に玉ちゃんが外道の正式な彼女になるとは思わなかった。
 そしてそれが新たなる風雲急を告げるとは、誰も予想できなかった。
 歴史ははラビット物語・外伝へと受け継がれる…
 ちなみに本日のタイトルで「熊」を使ったのは、実は玉ちゃんの他に「熊ちゃん」というもう一つの呼び名があるためです。

[次回予告]
 ついに新たなメモリアル女性「HOKUOの女性」が登場!
 いったいどんな女性なのだろうか?
 そしてラビは彼女にどんな事を迫るのだろうか!

次回 「第16話 ラビット、パンを食べる」にご期待下さい

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです

総監督  海ちゃん
制作協力 みっつ君



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